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プロジェクト・ヘイル・メアリー

※この文章はプロジェクト・ヘイル・メアリーを見た/読んだ人向けです。
 こんだけ流行ってて見てない/読んでない方が悪いよ。

・・ー(プロジェクト・ヘイル・メアリーの略)を見た

プロジェクト・ヘイル・メアリー見てきました。公開3日目。朝イチの回。ワッペンは貰えた。
ワッペンが絶対に欲しくて、公開当日に姉基金と称して家族にお金を払って見に行って貰っていたのでここは嬉しかった。
原作は読んでいて、なんなら今年のベストに入るくらい。

映画の感想

  • 全体的に駆け足だったけど、原作を思うとこれ以上削りようがないので仕方がないと思う
  • エイドリアンやペトロヴァ・ライン、スピンドライブするヘイル・メアリー号とか、タウ光を浴びて煌めくブロッブAとか、ビジュアルがばっちり決まっていてうっとりしてしまった。ブロッブAとヘイル・ メアリー号が並んで回転するところなんか、優雅で踊っているみたい。エンドロールもお気に入りなんだけど、あれは実際の天文写真と聞いてたまげた
  • ものの数分でブリッジ作って連結されるのはかなり笑った。押しが強くて。円形の3Dプリンターみたいなもので作成していたけど、全体的にエリディアンの制作物はFDM式の3Dプリンターで作成したみたいな作りで親近感が湧いた
  • 予告版で「Champagne Supernova」が流れていたので聞けるかと思ってワクワクしていたら聞けなかったので残念。
    エンドロールの音楽はchampagne~のアウトロっぽくてすごく好みだった
  • ビートルズを積んでいるのでいずれかの曲が聞けるとは思っていたけど、「Two of Us」はピッタリで良かった。「We’re on our way home We’re going home」っすからね。でも何を流すか決めるかの会議にぜひとも参加したかった。グレースがアウターとして黄色い雨合羽を着ていたのは「Two of Us」リスペクトなんですかね。私だったら単純に「The Long and Winding Road」とかどうですか。
  • ロッキー、可愛すぎる。覇権とれる。かわいいだけじゃなくて、未知の世界に踏み出した24人の勇敢なクルーたちのうちの1人ってんだからできたもんですよ。
  • これは本当に仕方ないんだけど、原作の細かい、好きなところは概ねスキップされていたので、見たかったところを挙げます
    ・尿道カテーテルを引き抜いたThin Red Lineから、ペトロヴァ・ラインを思い出す最悪の下り
    ・温めムラがあって中がまだ凍ってるパスタ食べながら政府の発表を一人で聞くグレース
    ・砂漠に黒いシートを敷き詰めてアストロファージを培養しようとしたら気候変動を誘引
    ストラットに泣かされる気候学者
    ・著作権の侵害で訴えられるストラット
  • 一方で映画オリジナルシーンはどれも良かった。やっぱり一番好きなのは氷河期の地球で砕氷船に乗り、ビートルズの届けてきた映像を見てほほ笑む老いたストラット。この人も、そもそもグレースが宇宙に行った後の数十年、絶対にいろいろな責任を負って、ろくな目に合っていないだろうに
    全体的に映画のストラットはずっと「送り出す者」の覚悟がある顔をしていてよかったです。
  • ライアン・ゴスリングの情けない顔、いぬ。犬の男と犬の男(?両性具有)のバディムービー。ナヨっとしてて、チャリ通でムキムキで、老眼鏡がセクシーで笑顔がキュートで、こんな教師学校で大人気だよ絶対。
  • 全体的に失敗(0Gで吐く、かさぶたを剥がしてロッキーを殺しかける、タウメーバを放置してロッキーにボロクソになじられる、タウメーバに燃料を喰われる)がオミットされていて、グレースが良くできた人間になっていた。タウメーバの窒素順化もスッ……と終わっていたし…。まあ、ライアン・ゴスリングだからいいか…。
  • 「エリダニにはグレースの食べれるものが無いので餓え死ぬけど、それを承知してロッキーの元に引き返す」という、グレースの決死の決心がオミットされたのは驚いた。一方で、映画オリジナルとして、ロッキーの船を見せてもらって、エリディアンの文化に心惹かれる⇒ストラットに無理やり船に乗り込まされたことを思い出す⇒地球はビートルズが救ってくれるし、待つ人も犬もおらんし、ロッキーのためにこの身をささげてもいっか…という心の動きになっている。という意見を見て、確かに、とも思った。いやでも、駅に忘れものしたノリで引き返してるようにしか見えないよ。
  • 原作にはいた週一で飲むエリートの友達は省略されていて、徹底的にグレースは一人、ということが強調されていた気がする。と思ったけど、カールが生えてきていたな
  • 原作も映画もやっぱり終わり方が好き。「光の速さは?」から始まって終わる構成で綺麗にまとまっているのも、色々選択肢があるなかでグレースが教師という道を再び選択したのも、エリディアンが知らない”光”という学問の伝道師になっているのも、隣には相変わらずロッキーがいるのも、何もかもが好き。映画版のエリディアンの子供が結構色とりどりで、画面を止めてじっと見てみたかった。
  • 映画版のロッキーは、ヘイル・メアリー号に押しかけてくるし、エリダニの家にも迎えに来る。かわいいね
  • ロッキーがたまたま岩っぽかっただけで、もっと色とりどりの子だったら「ルビー」とか「サファイア」とか「エメラルド」になってたと思う。

作品通しての感想

  • グッズを売れ!!!!!
  • 「オデッセイ」を見て、「火星の人」を読んで、アンディ・ウィアーの作品はこんなんなんだな、という心構えで原作を読んだので、ロッキーが出てきたときは本当に衝撃だった。いい体験ができたと思う。
    映画公開前はネタバレ厳禁、早く本を読め読めという流れが強かったのは、概ね賛同。
  • 令和の「E.T.」と言われていて、確かに、と思った。ロッキー可愛いし、家族で見に行く洋画にちょうどいいと思う。花江夏樹だし。
  • 「新・のび太の海底奇岩城」を見に行った後の子供がロビーにたくさんウロウロしていたので、ああいう子たちにぜひ見に行って欲しい。
  • グレースみたいに優秀じゃないし博士まで行ってないし紆余曲折あったわけでは無いけれど、大学で学んでいた専門科目から離れて働いていても、心は専門科目にある気持ちが痛いほどわかった。そういう人々にとってこれは夢のような話だと思う。
  • 人間賛歌の話が好きなので、人類の存亡をかけるために国をまたいで協力するさまが見れるだけで、世の中まだ捨てたもんじゃない、と思えてしまうし、それを求めて本や映画を見てしまう。(ストラットという絶対権力がブイブイ言っているのは置いておいて)現代社会においてこの要素が一番フィクションになるとは思っていませんでしたが…
  • インターネットで見て面白かった意見
    ・ロッキー、中年のエリート整備士なので、エリダニで言うところの「アルマゲドン」のブルース・ウィリス
    ・1000年後のエリダニの劇場では「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が公開されている。グレースは美岩化されてロッキーを身を挺して助ける自己犠牲ヒロインになっている
    ・1000年後のエリダニのFGOに実装されるグレース(cv:早見沙織)。宝具はもちろん「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。自己回復スキル「ミーバーガー」
    ・プロジェクト・ヘイル・メアリー2では、さらにたくさんのロッキーが登場!
  • ロッキーは、今後のAmazon MGMスタジオをけん引していく力があると思う。Amazonの映像作品も捨てたもんじゃないな、と思ってたけど全然ドラマ:Fallout見て感心したことありました。

おわり
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